医療現場で使用できる品質か最終的に検証

加工方法の選択は設計品質に直結する

医療用内視鏡の部品加工には、素材や構造によって複数の方法が使い分けられます。
たとえば、複雑な形状を高精度で成形するには3Dプリンティング、精密な寸法を実現するにはレーザーカット、耐久性を高めるには表面処理としてのメッキなどが使われます。
これらの加工技術は、見た目だけでなく機能や安全性にも大きく関係しているため、製品の使用目的に応じた選択が不可欠です。
製造現場では、経験豊富な技術者が素材や構造に合わせて加工方法を選び、手作業で組み立てながら最終製品へと仕上げていきます。

医療用内視鏡の最終検査と品質評価

組み立てが完了した医療用内視鏡は、そのまま出荷されるわけではありません。
最終工程では、製品が仕様通りに動作するか、品質基準を満たしているかを徹底的に確認するための試験が実施されます。
この検査では、耐久性、機能性、誤作動の有無など、多くの項目がチェックされます。
不具合が1つでも見つかれば、再検査や再加工が行われ、合格しない限り市場に出ることはありません。
こうした厳しい検査体制があることで、安心して使用できる医療用機器が現場に届けられるのです。