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2009/05/14


世界の高級ブランドランキング2009 (1)

Forbes.com

不景気の中にあっても、幾つかのブランドは、その価値を保ち続けている

景気がどん底の状態ではあるが、高級市場は、それほど悪い状態ではないようだ。 ルイヴィトン(Louis Vuitton)、エルメス(Hermès)、シャネル(Chanel)など、高級市場では名だたるビッグブランドは、景気による多少の影響はあるものの、これまでと変わらず成功を続けている。 4月29日に発表された、ミルワードブラウン・ブランドZによる『最も力のあるブランド―トップ100』(Millward Brown BrandZ ranking of the Top 100 Most Powerful Brands)が、それを明らかにした。

高級ブランドカテゴリのランキングにおける第1位は、ルイヴィトンで、そのブランド価値は194億ドル(約1兆9,400億円)であった。 続いて、エルメスが78.6億ドルで2位、グッチ(Gucci)が74.7億ドルで3位、シャネルが62.2億ドルで4位、ロレックス(Rolex )が53.3億ドルで5位であった。

ブランド価値の算出方法

ブランド価値は、WPPグループに属する市場調査会社であるミルワードブラウンが、グループのデータベースであるブランドZをもとに算出した。 WPPによれば、蓄積されているデータには、世界で100万人以上の消費者へのインタビュー結果が含まれているとのことである。

消費者インタビューには、各ブランドに対するロイヤリティーや、ブランドに対する今後の期待(各ブランドの株価や売上の増減など)が含まれている。 また、ブランドZランキングは、企業価値も評価の対象とされている。 全体のランキングにおいて、2009年のトップは、Googleで、ブランド価値は、1,000億ドル(約10兆円)であった。


2008年のトップ3ブランドが順位を保守する一方で、高級ファッションを扱うのシャネルが順位を1つ上げ、最上級ジュエリーのカルティエが49.1億ドルで4位から7位へと順位を落とした。 高級ハンドバッグや高級靴はこの不況の中でも比較的売れてはいるが、100万円のダイヤモンドがちりばめられたカルティエの時計のような超高級品は、そう簡単には売れていない。 これが、カルティエの劇的な順位の後退の理由である。

「眼鏡、ベルト、ハンドバッグなどの高級品を販売するブランドは、比較的、影響を受けにくい」とミルワードブラウンのSVPであるNikhil Gharekhan氏は言う。

高級ブランドのほとんどが、ドル換算でのブランド価値を落としたが(例えばルイヴィトンは2008年の257.4億ドルから63.4億ドルに下がった)、他の業界も含めた全体リストにおける、これらのブランドのランクは堅調なままである。 それというのも、高級ブランドも世界金融危機の嵐にさらされたものの、中流層市場をターゲットとした企業よりは影響を受けることが無かったからである。 これは、ブランドポジショニングが大きな理由である。 言い換えれば、この時勢、消費者に購買意欲はあるが、たとえ余裕があっても、それほどたくさんモノを買いたいとは思っていない。 つまり、彼らは、300ドルするかしないかのハンドバッグを5個買うよりも、1,500ドルのハンドバッグを1つだけ買っているのである。 

たとえば、革製品小売であるコーチ(Coach)は、現在苦境にある。 商品価格で、リズ・クレイボーンとケイト・スペードの中間にある同社は、ランキング入りするほどの力がなかった。 同社の直近の四半期の業績は、売上が前年比で6.7%減の7億4,000万ドルで、収益は24%減の1億2,3000万ドルであった。

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